3月16日に行われました養成講座の様子をご紹介いたします。
今回の大きなテーマは、「食事介助」です。
人間にとって食事は生命を維持する上で欠かせないもので、味覚・視覚・嗅覚・触覚・聴覚の五感で味わってもらう大切な行為です。
その上、病床から離れて食事をすることは、利用者の気分転換や生活リズムを整えることにもつながります。
しかし高齢者の場合、諸機能の低下から誤飲や窒息などの事故も発生する危険性があるので、細心の注意が必要になります。
1枚目の写真のとおり、受講生は実際に交代で利用者役となり、介助を受けてみました。
「口をあけたままではお茶を飲みこめない。上を向いていては飲み込めないとは、体験してみないとわからなかった。」という意見が出ていました。
2枚目の写真では、利用者役がアイマスクを着用し、目が不自由な方の食事介助を演習しています。
食事をする前には水分を取ってもらう、あくまでも介護者の都合で次々と物を運ぶのではなく、利用者の顔色を確認しながら介助していくことが大切です。
パジャマや寝巻きの着脱は、半身麻痺の利用者でも工夫すればご自分でできる動作も多くあるもので、介護員はご自分でできない部分を介助するという姿勢が必要だと学びました。